新宿のヒップホップシーンは、歌舞伎町の喧騒と歌舞伎町外れのディープな路地裏文化が交差する、東京でも独特の空気を持つシーンです。渋谷のヒップホップが若者向けのトレンド色強いサウンドに偏りがちなのに対し、新宿はよりローカル色が強く、地元に根ざしたクルーや常連客によって場が作られています。ラップやビートだけでなく、ハウスやテクノとの垣根を意識しないフロアの雰囲気も新宿ならではで、ジャンルを横断するDJセットが自然と受け入れられる土壌があります。 新宿駅東口からほど近い繁華街の中に点在するベニューは、深夜を過ぎても人が増え続けるこのエリアの特性を活かし、終電後から夜明けまでを本番と捉えた独自のタイムラインで動いています。lilbesh ramkoやCody-Kといったローカルシーンに精通したDJたちが、オールドスクールなブームバップからトラップ、さらにはアンビエントビートまでを縦横無尽につなぎ、フロアを一夜かけてゆっくりと温めていくスタイルが主流です。観光客が多い六本木のクラブとは異なり、新宿のヒップホップナイトは地元のリスナーとアーティストが顔なじみの間柄で集まる、よりコミュニティ感の強い夜です。
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