新宿のテックハウスシーンは、この街が持つ二面性をそのままサウンドに映し出しています。歌舞伎町の喧騒と、ゴールデン街の濃密な路地裏文化が交差するこのエリアで、テックハウスは渋谷や六本木とは異なる独自の文脈で育まれてきました。渋谷のテックハウスシーンが大箱志向でインターナショナルなDJを中心に回るのに対し、新宿のそれはより親密でローカル色が強く、常連客とDJの距離感が圧倒的に近いのが特徴です。 新宿には11のクラブ・ベニューが存在しますが、テックハウスの拠点となっているのはそのうちの2つ。数は少ないながらも、シーンの密度は高く、週末ごとに4本前後のテックハウスイベントが開催されています。DJ ASHA、DJ_JOSEPH、HIZATといった国内のアクト勢がフロアを牽引し、深夜から始まり朝まで続くセットで独自のグルーヴを作り上げています。ファンクやプログレッシブハウスとのクロスオーバーも多く、ストイックに4/4ビートを刻むというよりも、時にメロディアスな旋律やファンキーなベースラインを織り交ぜた、新宿らしいハイブリッドなサウンドが展開されます。東京のテックハウスをより深く知りたいなら、新宿の現場は外せない選択肢です。
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